逮捕の21歳長男は以前から金を無心か 大阪・ロシア人女性遺体

大阪市浪速区のマンションの一室で6月、住人のロシア国籍の女性が遺体で見つかり、大阪府警は28日、女性を殺害して現金を奪ったとして、長男で派遣社員の伊藤金木(かねき)容疑者(21)=静岡県御前崎市=を強盗殺人の疑いで逮捕した。黙秘しているという。 逮捕容疑は6月26日、母親で飲食店従業員のイトウ・エレナさん(50)の顔や頭を数十回にわたって殴ったり、首を絞めたりするなどして殺害。現金約1万5000円を奪ったとしている。 別の場所で暮らすイトウさんの夫が翌日の夜に部屋を訪ね、ベッドの上で倒れているイトウさんを発見した。直接の死因は熱中症だったが、府警は容疑者の暴行で動けなくなり死亡した可能性があるとし、強盗殺人容疑での逮捕に踏み切った。 容疑者は以前からイトウさん方に無断で押し入り、金の無心をしていたとの情報があるといい、府警が詳しい経緯を調べている。 府警捜査1課によると、容疑者は事件直前、イトウさんが住むマンションの隣の集合住宅に侵入したとして、邸宅侵入の疑いで7月7日に逮捕された。 その後の捜査で「(イトウさんを)何発か殴って両手で首を絞めて折った」と暴行への関与を供述。イトウさんの部屋の玄関は施錠されており、府警は容疑者が集合住宅の共用部分からベランダに飛び移って室内に侵入したとみている。【斉藤朋恵、大坪菜々美】

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