名前や生年月日が記載された逮捕状を見せられ、大阪府警「クロカワタダシ」からの電話を信じ…札幌の30代男性、現金約2400万円をだまし取られる

25日から28日にかけて、札幌市北区に住む30代男性が、警察官や検察官を名乗る男らから、現金約2400万円をだまし取られました。男らは、男性に偽の逮捕状を見せるなどして、男性をだましたということです。 詐欺被害に遭ったのは、札幌市北区に住む30代の男性です。 警察によりますと、25日、男性のスマートフォンに、兵庫県警を名乗る男から「詐欺グループの関係先からあなたのカードが見つかった。あなたも加担しているのではないか」と電話がありました。 さらに、大阪府警のクロカワタダシを名乗る男に電話が代わり、「あなたに逮捕状が出ているが止め置いている。資産状況を調べなければならない」と言い、男性をLINEに誘導しました。 LINEでは、男性の名前、住所、生年月日などが記載された逮捕状の画像が送られてきました。 その後も、大阪地検のシラトリススムを名乗る男から「あなたが事件に関係ないことを調査するために指定の口座に現金を振り込まなければならない」などと電話やLINEで連絡が来て、男性は、男らの話を信用し、指定された口座に、9回に分けて約2390万円を振り込んだということです。 男性は、男から「この件は国庫金融庁に任せてある」と連絡が来たため、「国庫金融庁」について調べたところ、存在しない機関であることがわかり、28日、警察に通報し、だまされていたことがわかりました。 警察によりますと、かかってきた電話の番号は「+1」から始まっていて、国際電話とみられます。 警察は詐欺事件として捜査していて、「警察官が逮捕をほのめかして調査費用などの名目で現金を振り込ませることはありません」と注意を呼びかけていて、疑わしい電話などが来たら、警察相談専用電話「#9110」に連絡してほしいとしています。

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