「詐欺だと分かって荷物を受け取ったことは間違いない」 詐欺の疑いで回収役や受け子とみられる男らを逮捕 60代女性から約7000万円だまし取ったか

今年2月、警察官などをかたる嘘の電話で佐賀県内に住む女性から現金約7000万円をだまし取ったとして、ニセ電話詐欺グループの25歳の男らが逮捕されました。 女性がだまし取られた金額は合計で約5億3500万円に上ります。 詐欺の疑いで逮捕されたのは横浜市神奈川区入江に住むアルバイト(自称)の田中俊晃容疑者(25)と住居不定で無職の朝川圭祐容疑者(34)です。 田中容疑者らは、他のニセ電話詐欺グループのメンバーと共謀して、今年2月26日ごろから28日までの間、佐賀県内に住む60代女性に対し、警察官などになりすまして電話をかけ、「銀行の口座のお金を全ておろしてください」「おろしたお金を資金拘束します」などとうそを言い、現金約6940万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、防犯カメラの映像などから2人の関与が浮上しました。 田中容疑者は「回収役」、朝川容疑者は「受け子」とみられています。 田中容疑者は同じ女性に対する別の詐欺の容疑で逮捕されていて今回は再逮捕になります。 取り調べに対し田中容疑者は「黙秘します」と話し、朝川容疑者は「2月下旬ごろ、詐欺だと分かって荷物を受け取ったことは間違いない。ただ、中身が現金だとは知らなかった」などと話しているということです。 被害に遭った60代の女性は今年2月から3月にかけて合計約5億3500万円をだまし取られていて、警察が事件の全容解明を進めています。

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