徴収した税金着服か 甲府税務署の職員を逮捕 領収証を改ざん 被害総額430万円 山梨

甲府税務署の徴税担当の職員が税金の滞納分として徴収した現金を着服したとして30日、逮捕されました。被害額は430万円に上るとみられ、警察が詳しい経緯を調べています。 業務上横領の疑いで逮捕されたのは甲府税務署総務課の職員、石井克樹容疑者(25)です。 警察によりますと、石井容疑者は徴税などの業務に従事していましたが、去年12月から今年5月までの間、11回にわたって甲府市内の飲食店経営者から税金の滞納分として徴収した現金、計88万150円を横領した疑いです。 調べに対し石井容疑者は「間違いありません」と容疑を認め、「借金の返済や生活費に使った」などと供述しているということです。 東京国税局によりますと、石井容疑者は納税者から滞納した税金を徴収する際に本来の領収証を発行せず、改ざんした領収証を渡す手口で総額430万円を着服していました。 東京国税局は石井容疑者を30日付で懲戒免職処分とし、業務上横領や虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで甲府地検に送致したということです。 東京国税局は30日夕に会見を開き、「このような事件が起きたことは税務行政に対する信頼を損なうものであり誠に申し訳なく深くお詫びします」などと謝罪しました。

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