暗闇を赤く染める炎は、ブルガリアで続く山火事です。 火災が発生したきっかけのひとつとされる愚かな行為を、カメラが捉えていました。 7月、ヨーロッパ各地で相次いでいる山火事は、ブルガリアでもいくつかの地域で起きています。 その内の一カ所が、北東部の町ヴェリコ・タルノヴォです。 火災発生前の森林地帯を捉えた防犯カメラ映像には、2人組の男が映っています。 すると突然、黒いTシャツの男が斜面の草木に火を付け、その火がすぐに消えると、男は別の場所に再び火を付けました。 この火もすぐに消えたとみるや、男は懲りずに別の場所に火を付けて去って行きました。 しばらくしてその火が大きな炎になると、男が戻ってきました。 消そうとしているのか、落ちていた木の枝で炎をたたいています。 近くでは男の仲間が助けを求めてか、電話をかけている様子が確認できます。 火はこのあとさらに燃え広がり、山火事につながったのです。 逮捕されたのは33歳の男。 調べに対し、「誕生日パーティーで酔っていた」「何をしているか分からなかった」などと、あきれた供述をしているということです。 ブルガリア全体では28日までに東京・大田区ほどの広さが焼失しましたが、けが人などは確認されていません。