統一教会元幹部を逮捕…韓国検察、前ファーストレディへ高級ブランド品提供で

【07月31日 KOREA WAVE】世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の懸案に関する請託を目的に、当時のユン・ソンニョル(尹錫悦)韓国大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏に高級ブランド品などを渡したとして、同教団のユン・ヨンホ元世界本部長が政治資金法違反の疑いで逮捕された。ソウル中央地裁は30日午後、「証拠隠滅と逃亡の恐れがある」として逮捕状を発付した。 事件の核心人物とされるユン・ヨンホ元世界本部長の身柄確保により、キム・ゴニ氏をめぐるさまざまな疑惑を捜査している特別検察官チームの捜査が加速しそうだ。 この事件では、シャーマン「乾真法師」として知られるチョン・ソンベ被告を通じ、キム・ゴニ氏への請託のためにユン・ヨンホ氏が2022年4〜6月にかけて約2000万ウォン相当のシャネル製バッグ2点、同年6〜8月には約6000万ウォン相当の英国グラフ社製ダイヤモンドネックレス、さらに高麗人参濃縮茶などを渡した疑いがある。 請託の内容には、カンボジア・メコン川流域の開発などに関連する政府開発援助(ODA)支援、韓国の報道機関YTNの買収、大統領就任式への招待、国連第5事務局の韓国誘致、さらに教育相による統一教会行事への出席などが含まれていた。 特別検察官チームは、旧統一教会が推薦した人物の比例代表での当選を約束される見返りに、政党代表選に介入する目的で信者を「国民の力」に入党させたとの疑いも調べている。 また、こうしたユン・ヨンホ氏の行為が教団主導の組織的な請託だった可能性も視野に入れて捜査が進められている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News

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