旧統一教会の元幹部 教団上層部の承認得て違法政治資金提供と供述

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏に絡む疑惑を捜査する特別検察官が逮捕した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)元幹部が、尹政権時代に教団上層部の承認を得て違法な政治資金を渡したという趣旨の供述をしていることが31日、分かった。 特別検察官は前日に元幹部を請託禁止法違反、政治資金法違反などの容疑で逮捕し、取り調べを行っている。 特別検察官はこの元幹部について、2022年4月から8月にかけて「コンジン法師」と呼ばれる呪術師のチョン・ソンベ氏を通じて金氏にダイヤモンドのネックレスや高級バッグを渡し、教団のカンボジアでの事業で政府開発援助(ODA)による支援などを受けようとしたとみている。 21~24年に教団行事への支援を要請し、政界関係者に違法献金していた容疑も持たれている。 元幹部は取り調べで、当時与党だった「国民の力」の権性東(クォン・ソンドン)国会議員などに資金を提供したことを認め、教団トップの韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁など上層部の承認を受けて行ったと主張しているようだ。 渡した資金は個人のものではなく、教団から出ていると供述したという。 これと関連して権氏は教団側からいかなる政治資金も受け取っていないと主張している。また教団側も、特定の人物に違法な資金提供をした事実はないとする立場を発表した。

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