「まぁいいか」が会社を壊す 日本郵便、ビッグモーター……不正はなぜ連鎖するのか

運転手への点呼が適切に実施されていなかったことが原因で、日本郵便のトラックなど約2500台に対して運送事業の許可が取り消されることになりました。点呼とは、乗務前後に運転手の酒気帯びの有無や体調などを確認する安全対策の一つです。 基本的なルールを守れなかったことで事業運営に打撃を受ける結果となっただけでなく、不名誉な報道が多くの人々の目に触れ、会社の信頼にも傷がつく事態となりました。 違法性や悪質性の程度はさまざまですが、こうした不当行為は企業規模の大小に関係なく発生しています。 直近またはかつて人々の耳目を集めた事例としては、 ・日本大学重量挙げ部の元監督が詐欺の疑いで逮捕された事件 ・いわき信用組合の不正融資 ・損保ジャパンと旧ビッグモーター社による保険金不正請求 ――などがあります。 中には、不当行為という認識がなく行われていたようなケースもあるかもしれませんが、明らかになれば大きな損害を被ることになります。それなのになぜ、会社は次々と生じる不当行為を正すのではなく、共存する道を選んでしまうのでしょうか。

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