狙われるドラッグストア 万引き被害品の管理役か、容疑の男女を逮捕

ドラッグストアの万引きの被害品を受け取ったなどとして、警視庁と埼玉、千葉、神奈川、岐阜の4県警の合同捜査本部は31日、ベトナム人の男女2人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)容疑で逮捕し、発表した。「覚えていない」などと供述しているという。容疑者らのグループは日本で盗んだ被害品を母国に送って転売していたとみて、捜査本部は実態解明を進める。 警視庁捜査3課によると、逮捕されたのは職業不詳グエン・マイン・ニン(30)=千葉県船橋市芝山6丁目=と、無職ブ・ティ・カイン・バン(23)=同=の両容疑者。2人は日本での被害品の「管理役」を担っていたとみている。 2人は2024年7月21日、同居していた千葉県八千代市の自宅で、三重県内のドラッグストアで盗まれたカミソリやファンデーションなど67点前後を盗品と知りながら受け取った疑いがある。段ボール2箱に収納されており、宅配便で送られてきたものだったという。 捜査本部は24年6月以降、1都11県で相次いだ150件以上のドラッグストアでの万引き被害について、ベトナム人グループが関与した疑いがあるとみて捜査。店頭で万引きをする「実行役」や被害品をまとめていた拠点の「管理役」などとして、今回逮捕したベトナム人の男女らを含め、これまでに16人を摘発した。 今年5月には、ベトナムからSNS上でメンバーを募り、盗む商品を指示したなどとして、現地に住む20~30代のベトナム人2人について窃盗容疑で逮捕状を取った。(藤田大道)

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