大手居酒屋チェーン店の元従業員の男が、同じチェーン傘下の6府県の15店舗に18回にわたって侵入し、売上金あわせておよそ104万円などを盗んだとして逮捕・起訴されました。 無職の奥田正高被告(29)はことし3月、大阪府豊中市にある居酒屋の出入り口の扉をこじ開けて侵入し、現金8万3800円を盗んだ罪などに問われています。 被害にあったこの店の防犯カメラを確認したところ、以前勤務していた奥田被告が浮上し、各地で似た手口の犯行がみられたことから警察が捜査していました。 その後の警察の調べで、奥田被告はことし3月から7月にかけて、 ・近畿地方の大阪や兵庫、滋賀 ・東海地方の愛知や三重、静岡 の6府県の店舗での18件の窃盗事件(被害総額・現金あわせて約104万円など)として検察に送致され、起訴されました。 警察によると奥田被告は被害を受けた居酒屋の元従業員で、去年、無断欠勤で解雇されました。その後、失踪して家族から行方不明者として届けが出されていて、吹田市内のスーパーで食料品を万引きしようとして身柄が確保されました。 警察によると、奥田被告は逮捕時の調べに対し容疑を認めています。 また「以前働いていた系列の店であれば合鍵や現金の保管場所などを知っていたので泥棒しようと考えた。大阪ばかりで泥棒していると顔がバレるかもしれないと想い、大阪以外の店舗にも盗みに入った」と話しているということです。