【独自】トラックの名義貸し容疑で運送会社社長を逮捕 監査すり抜けるため書類改ざんか 兵庫県警

国の許可を受けていない運送会社に自社名義で登録したトラックを貸し出す「名義貸し」を行ったとして、兵庫県警交通捜査課と三木署は4日、貨物自動車運送事業法違反の疑いで、同県三木市の運送会社社長の男(38)=兵庫県播磨町=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 逮捕容疑は昨年11~12月、国土交通相の許可を受けていない同県豊岡市の運送会社に対して、自社名義で登録した営業用の大型トラックで、3回にわたり有償で荷物を運送させた疑い。容疑を認めているという。 この事件に絡み、県警は6月23日、社長の男から名義を借りた上で大型トラックを使い荷物を運送する「白トラ」行為をしたとして、同法違反容疑でいずれも豊岡市に住む30代の男2人を逮捕していた。 捜査関係者によると、社長の男は2年前に豊岡市の運送会社と名義貸しの契約を結んだ。国の監査をすり抜けるため、男らを雇用しているよう書類を改ざんした形跡があったという。県警は、他にも名義を借りて白トラ行為をしていた業者があるとみて調べる。 無許可業者のトラックは、白いナンバープレートを付けているため、「白トラ」と呼ばれる。社長の男は、自社名義で緑ナンバーを取得した上で、無許可の業者にトラックを貸し出した疑いが持たれている。

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