イラン・イスラエル「130人バス退避」の内幕…外務省はどのように日本人を守ったのか? 現地邦人との連絡方法は?

イスラエルやイランからの退避など海外にいる日本人がトラブルに巻き込まれる報道が増えている。このような現状に対し、外務省はどのような対策をとっているのか? テレビ朝日政治部の飯田陸央記者に聞いた。 ━━日本人が海外でトラブルに遭遇する事例が多数起きているが外務省はどのような対策を取っているのか? 「実は、2025年8月に大規模な組織改編が行われた。大規模な改編はおよそ20年ぶりで、『海外にいる日本人の安全を守ろう』という姿勢を打ち出しているようだ。これまでは『海外邦人安全課』と『法人テロ対策室』があったが、それをリニューアルして『海外邦人緊急事態課』と『海外邦人安全支援室』という2つの部署を新設した」 ━━それぞれの部署の役割は? 「『緊急事態課』は大規模災害や紛争が起こった時に日本人が巻き込まれていないかを把握する部署だ。『安全支援室』は日本人が海外で逮捕・拘束された際や特殊詐欺に巻き込まれた際や小さな事故に対応する。現在、事態が複雑多様化している面もあり、新しい部署を作って強化しようと打ち出している」 ━━6月にはイランとイスラエルの紛争が激化し、攻撃が始まってから1週間後に日本人の退避が行われたが、どのような手順で進んだのか? 「6月13日、突如イスラエルがイランに攻撃した。当時、イスラエルにはおよそ1000人、イランには380人日本人がいた中で、すぐにそれぞれの現地の大使館が日本人に連絡を取り始めた。攻撃が連日続いていく中で、安全確認しながら、バスの手配や陸路の安全確認を同時に行ったという」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加