スーパーマンを演じた米俳優、トランプ政権の移民政策に賛同表明 ICE加入に批判浴びる

1990年代にテレビドラマ「スーパーマン」シリーズ「新スーパーマン」でクラーク・ケントことスーパーマンを演じた米俳優いめーz(59)が、トランプ政権の移民政策に賛同を表明し、米移民税関捜査局(ICE)に加わることを発表した。 トランプ米大統領の支持者として知られるケインは、日本・アイルランド・フランス・ウェールズの血を引く。父方の祖父が日本人で、日系3世となるケインは、過去にバラエティー誌のインタビューで家族の一部が第2次世界大戦中に日系人強制収容所に収容されていたことを明かしていた。 自身のSNSで5日にICEの勧誘動画を共有して話題を呼んだケインは翌6日、米FOXニュースに出演して「私は映画製作者であるだけでなく、副保安官で予備警察官でもある。ICEの一員ではなかったが、勧誘動画を投稿したら大騒ぎになった。だからICEと話しをし、できるだけ早くICE係官として宣誓就任することにした。すべての米国民の安全を守るため、ただ口にするだけでなく、自らが対応要員となることが重要だと感じた」とコメント。「この国を守るために人々は立ち上がる必要がある」などと、動機を説明した。 連邦法執行機関への新規応募はこれまで職務に応じて21歳以上37歳未満または40歳以下とされてきたが、ICEはトランプ政権の予算増額に伴う1万人の増員を埋めるため、6日に新規職員の年齢制限を撤廃すると発表したばかり。これを受け、59歳のケインの採用も可能になったとみられる。 トランプ政権による強固な移民政策により、ロサンゼルスを有する南カリフォルニアを中心に全米で毎日ICE職員によって何百人もの移民が逮捕・拘束されている。こうした状況に抗議デモも行われており、ケインのICEへの加入もネット上で批判を浴びている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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