訪問販売会社によるUSBメモリーの預託商法をめぐる事件で、広島、宮城、岡山県警の合同捜査本部は、きょう、指示役とみられる男を詐欺の疑いで再逮捕しました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは東京都新宿区の会社役員内田雄己容疑者(64)です。 警察によりますと、内田容疑者は、2019年6月から2021年4月までの間、「ライセンスパックと呼ばれるUSBメモリーを購入すれば、第三者にレンタルして、購入代金を上回るレンタル料を支払う」などと嘘を言って金を振り込ませ、熊本県に住む男性(77)から5億8072万4000円をだまし取った疑いがもたれています。 また、2018年4月から2021年3月までの間、同様の手口で福岡県に住む女性(70)から2328万5000円をだましとった疑いももたれています。 内田容疑者は、詐欺事件の指示役と見られていますが、警察は、内田容疑者の認否を明らかにしていません。 警察によりますと、「ライセンスパック」購入とレンタルを謳う詐欺事件の被害者は43都道府県に約2万人の被害者がいて、被害総額は1800億円を超えるとみられています。 警察は、内田容疑者の他にも事件に加担した者がいるとみて捜査を続けています。