男を重罪で訴追、法執行要員にサンドイッチ投げつけ 米首都

(CNN) 米国のトランプ大統領が首都ワシントンで地元警察の掌握と連邦法執行機関の増員を進める中、連邦法執行機関要員にサンドイッチを投げつけたとして、男が重罪で訴追された。 罪に問われているのは、ショーン・チャールズ・ダン容疑者。警察によれば、同容疑者は10日夜、14番街で、税関・国境警備局(CBP)の職員に接近し、「ファシスト」と罵倒した。裁判所の文書によれば、容疑者はCBP職員に近づき、罵声を浴びせた上で「なぜここにいる。私の街に来るな!」と叫んだ。 法廷文書によれば、いったん通りを渡ったダン容疑者は引き返し、サンドイッチを職員の胸に投げつけた。その後、逃走を試みたが逮捕されたという。 ダン容疑者は手続き中に、サンドイッチを投げつけたことを自白したという。連邦警察官への暴行容疑で起訴された。 コロンビア特別区のジェニー・ピロ司法長官は13日、自身のX(旧ツイッター)に投稿した動画で、警察への支持を表明し、サンドイッチはほかの場所で食べるよう呼び掛けた。 ピロ氏はCNNに寄せた声明で「警察は押しのけられたり殴られたりするために現場にいるのではない。任務があり、その過程で虐げられるべきではない」と述べた。 トランプ氏は先週、ワシントン市内で犯罪が蔓延(まんえん)していると主張して連邦法執行官の派遣を命じた。しかし、市の統計によれば、暴力犯罪は2023年にピークを迎えた後、この2年間は減少している。 トランプ大統領は11日に措置を一段と強化し、警察を連邦政府の管理下に置くとともに、市内に州兵を派遣すると発表した。

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