アラスカでのトランプ・プーチン会談、主なポイント

アンカレジ(CNN) 複数の戦闘機とレッドカーペット、そして壁に貼られた「和平の追求」という希望に満ちたスローガンで、トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領を15日のアラスカでの首脳会談に迎えた。会談は突然終了し、結果は全体的に不透明なままとなっている。 3時間近くに及んだ会談の後で両氏は姿を現し、進展があったと宣言した。しかし予定された記者会見では、具体的に何を達成したのか説明しないままその場を後にした。 一つ明らかなのは、何の合意もまとまらなかったということだ。そして会談終了時に実施されるのを望むとトランプ氏が述べていた停戦も、実現には全く至らなかった。トランプ氏は「合意をまとめる」責任はウクライナのゼレンスキー大統領にあるとの姿勢を一段と強めている。 「我々の見解が一致した点が多々あった。ほとんどそうだったと言っていい」。記者会見でプーチン氏に続いて発言したトランプ氏はそう述べた。「いくつかの大きな問題についてはそこまで行かなかったが、一定の前進はあった」 「どんな合意も、まとまるまではまとまらない」と、トランプ氏は宣言した。 トランプ氏とプーチン氏は、質問に答えることなく演台を降りた。 人目を引いた首脳会談は結論が出ないままに終わった。あらゆる部分が不明ではあるものの、プーチン氏に対して外交の場への復帰を歓迎する会談になったのは決定的なようだ。 それでも、あらゆる虚飾と外交儀礼に満ちていた割に、トランプ氏に与えられた任務がどれほど困難になるかの兆候は、会談開始の瞬間から明白に表れていた。 米空軍のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地の滑走路で両大統領が互いに挨拶(あいさつ)を交わしたとき、ウクライナではロシア軍のドローン(無人機)と航空機が迫ることを知らせる警報が鳴り響いた。自身の戦争を続けようとするプーチン氏の意向の表れだが、その間もトランプ氏は米国の地で、プーチン氏に惜しみない尊敬の言葉を伝えていた。 アラスカ州アンカレジで開催された首脳会談の重要なポイントは以下の通り。

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