会津若松市一箕町のパチンコ店「ビックつばめ会津若松店」で現金約2800万円が奪われた事件で、会津若松署が強盗の疑いで逮捕した2人以外にも複数人が事件に関わったとみられることが16日、捜査関係者への取材で分かった。福島県警は闇バイトでメンバーを募った「匿名・流動型犯罪グループ」(通称・トクリュウ)が関与したとみて実態解明を進めている。 強盗の疑いで逮捕されたのは、自称桑折町、専門学校生の男(19)と宮城県多賀城市、アルバイト従業員の男(21)。 捜査関係者によると、奪われた現金は2人から何者かに渡り、2人は一定の報酬を得たとみられる。2人は、指示役とされる別の人物から、秘匿性の高い通信アプリなど交流サイト(SNS)で指示を受けていたとされるが、ほかにも現金の回収を担った人物らがいる可能性がある。県警はSNSなどを利用して複数人が役割を分担し、組織的に事件に関わったとみて調べている。 2人の逮捕容疑は共謀し12日午前1時50分ごろ、同店で男性従業員に拳銃のようなものを突き付け、現金約2800万円を奪った疑い。県警によると、専門学校生の男が現金を奪った実行役で、アルバイト従業員の男が運転手役だった。