「確認事項がございます」仮想通貨を送金する“偽りの捜査”…20代男性 警察官かたる男らに66万円だまし取られる 富山

警察官をかたる男から「あなたの口座が詐欺事件に使われている」などと言われ、20代の男性が暗号資産で約66万円をだまし取られていたことがわかりました。 被害にあったのは富山市在住の20代の男性です。被害額は66万4559円に上ります。 富山中央警察署によりますと、8月7日、富山市の20代男性の携帯電話に「確認事項がございます。取り急ぎ、担当までご連絡ください」とのメッセージが届いていることに気づき、記載された電話番号に連絡しました。 ■証拠があるので逮捕しなければならない… 次に通信事業者を名乗る男が電話に出て「警察に電話を代わります」と言われた後、大阪府警を名乗る男から「ミャンマーでの詐欺事件であなたの口座が使われている。すぐに大阪府警まで来てほしい」「証拠があるので逮捕しなければならないが、お金のIDが一致すれば罪に問われない」などと告げられました。 ■仮想通貨を送金するという “偽りの捜査”… その後、男の指示でメールでのやり取りとなり、男性のメールアドレスに「供述調書」や「実況見分調書」と題した書類の画像が送られてきました。 男から「仮想通貨を指定された口座に送金する実況見分という捜査が必要」などと言われた20代男性は、指示に従って暗号資産の取引口座を開設し、指定されたアドレスに66万4559円分の暗号資産を送金しました。 ■警察官や検察官を名乗る電話には十分注意を 後になって不審に思った男性が「大阪府警に電話で確認してもいいか」と尋ねたところ、男との連絡が途絶え、詐欺被害に気づいたということです。 富山中央警察署は、警察官や検察官を名乗る電話には十分注意し、相手の名前や所属部署を確認した上で一旦電話を切り、家族や警察に相談するよう呼びかけています。 また、現金の引き出しや振込、郵送を求めてくる場合は詐欺の手口だとして警戒を促しています。

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