警察官をかたる男に電話で「あなたが昔、犯罪を犯しているのはわかっている」などと言われてSNSに誘導され、福岡市の88歳の女性が時価約3800万円相当の金（きん）と現金210万円をだまし取られたことがわかり、警察はニセ電話詐欺事件として調べています。 警察によりますと2月28日、福岡市南区の88歳の女性宅の固定電話に警察官をかたる男から電話があり「あなたが昔、犯罪を犯しているのは分かっている」「私の指示に従わないと大変なことになる」などと言って、指定したSNSをインストールするよう指示しました。 その後、女性は警察官をかたる別の男とそのSNSを使って電話やテレビ電話などでやり取りをするようになり。逮捕を逃れるためにはこの男の指示に従わなければならないと信じ込み、指示通りに3月11日に福岡市中央区の貴金属店で時価2200万円相当の金を、13日には時価約1600万円相当の金を購入して、それぞれ自宅の敷地内に置いていたところ、いずれも当日のうちに持ち去られました。 その後17日と18日も同じような名目で、指定された口座に2回にわたり合計210万円を振り込んでだまし取られたということです。 さらに「保有している株を売って現金に変えて欲しい」と指示があったため、女性は不審に思い警察に相談して被害が発覚しました。 警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに、 ▽電話で「お金」はすべて詐欺！すぐに相談110番！ ▽警察官がSNS等で事件の内容を伝えたり、捜査のためにお金を送金させることはありません などと注意を呼びかけています。