米軍の憲兵が海兵隊員3人を逮捕「軍法違反」で 司令官は軍関係の事件事故の再発防止を強調

米軍関係者による事件事故の再発防止策として実施されている日米合同パトロールについて今月16日、海兵隊員3人が軍法に違反したとして米軍の憲兵隊に逮捕されていたことが分かりました。米海兵隊の司令官は、「先週から規制の施行に移行した」として取り組みの強化を強調しています。 日本国内にある海兵隊基地の管理・運営を担う米海兵隊太平洋基地の司令官、ブライアン・ウォルフォード少将の就任から1年が経過したのを記念し、北谷町の米軍キャンプ瑞慶覧では18日、記者団が招かれ、ラウンドテーブルが開かれました。 ▼ウォルフォード少将(日米合同パトロールについて) 「私たちはこれらの活動を徐々に拡大していく予定です。この数か月間は(リバティー制度について)周知する、ある種の教育プロセスでした。先週からようやく規制の執行に移行しています」 ラウンドテーブルでウォルフォード少将はこのように述べ、事件事故の再発防止に向けた取り組みの強化を強調しました。 海兵隊によると今月16日の未明に沖縄市で行われた日米合同パトロールで、すべての軍人に適用されるアメリカの法律「統一軍事裁判法」に違反したとして、海兵隊員3人が米軍の憲兵隊によって逮捕されたということです。 このほか海兵隊員6人が拘束されたとしてウォルフォード少将は遺憾の意を示し、「適切に処分される」と説明しました。 ▼ウォルフォード少将 「私たちは那覇市にもパトロールを拡大したいと考えています。しかし、地元警察や市長と協力し、必要な範囲を超えて混乱を引き起こさないよう、非常に慎重に作業を進めています」 さらに、去年12月から始まった沖縄に駐留する海兵隊のグアム移転について計画の再検討の必要性を問われると「再編計画に一切の変更はない」と説明。その上で「日本の抑止を邪魔せずに移転計画を実施していく」と述べました。

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