区役所職員らかたり現金だまし取った疑い 特殊詐欺指示役、東京の49歳の男を5回目再逮捕 兵庫県警

区役所職員らをかたって東京都の高齢男性から現金をだまし取ったとして、兵庫県警特殊詐欺特別捜査隊と葺合署などは20日、詐欺と窃盗の疑いで、東京都北区の無職の男(49)=詐欺罪などで起訴=を再逮捕した。県警は今年2月以降、特殊詐欺事件に関与したとして、窃盗や詐欺などの疑いで男を逮捕しており、5回目の逮捕となる。 男の再逮捕容疑は何者かと共謀し今年2月7日、東京都杉並区の男性(86)に「医療費の還付金がある」などと電話で連絡。キャッシュカード4枚をだまし取り、同区内にあるコンビニなどのATMで現金約210万円を引き出した疑い。調べに男は「黙秘します」と話しているという。 同隊によると、押収した男のスマートフォンから、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」や「シグナル」を使い、被害者からカードを受け取る「受け子」役らに指示を出していた記録を確認したという。 また、男のスマホ内のアプリから被害男性に電話をしていたことも判明。同隊は、男が指示役と電話をかける「かけ子」役を担っていたとみている。 男のテレグラムやシグナルには、受け子役やかけ子役など6~7人が参加するグループチャットが複数あり、同隊はいずれも男が指示役として関わったとみている。引き出された現金の行方は分かっておらず、同隊はさらなる上位者がいるとみて調べている。

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