韓国京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)のあるファストフード店で、「爆発物を仕掛けた」と虚偽通報を行った20代の配達員が逮捕された。 京畿水原霊通(ヨントン)警察署は8月20日、偽計による公務執行妨害および業務妨害の容疑で逮捕されたA氏に対して、裁判所が逮捕状を発付したと明らかにした。 裁判所は「逃走の恐れがあり、特定の住居がないことを考慮した」として逮捕の理由を説明した。 A氏は今月17日午後1時9分ごろ、SNS上で「配達が遅く、店員も不親切だった。爆発物を設置する」と書き込み、その後、自ら目撃者を装って警察に通報した疑いが持たれている。 この通報を受けて、現場となった水原市霊通区のファストフード店には警察特攻隊などが出動し、約1時間40分にわたって店舗を封鎖・捜索する騒ぎとなった。店舗が入居する9階建てビルの利用客数百人が一時避難する事態にもなった。 A氏は今年から配達員として働き始めたが、配達が遅いと店側の従業員に指摘されたことに腹を立てて今回の虚偽通報に及んだとされる。 警察は現在、A氏に対して「公共脅迫罪」の適用も検討している。