アルゼンチン代表の試合が中止へ?アンゴラの活動家が当局による「組織的な弾圧」を批判して、親善試合の再考を要請

アルゼンチン代表とアンゴラ代表による親善試合が中止になるかもしれない。20日、『ESPN』が伝えた。 アンゴラ独立50周年記念式典の一環として予定されていた両国による親善試合は、詳細な日程こそ決まっていないが11月中の開催が予定されていた。 しかし、アンゴラの活動家グループは20日、アルゼンチンサッカー協会(AFA)とFWリオネル・メッシに対し、アンゴラの首都ルアンダで予定されている親善試合を見送るように要請。アンゴラで発生した抗議活動で30人が死亡したことを受けて、この要請が出された。 人口約3800万人のうち約3分の1が貧困状態にあるアンゴラでは、7月に燃料価格の高騰を受け、抗議活動が活発化。略奪や衝突へとエスカレートし、死者は少なくとも30人、負傷者は270人以上、逮捕者は1500人以上に上った。 同国での惨劇を受けて活動家グループは、政府が主要なスポーツイベントに資金を配分している一方で、国民の大部分が基本的なニーズにも苦しんでいるという事実を批判。「何千もの家族が慢性的な飢餓、貧血、そして十分な食料へのアクセスの欠如に直面している」と指摘した。 なお、活動家グループはAFA(アルゼンチンサッカー協会)、アルゼンチン代表チーム、そしてメッシの財団に宛てた公開書簡の中で、アンゴラ当局による「組織的な弾圧」を非難。代表チームが試合を拒否することは「国際的な連帯と人権尊重の崇高な意思表示」となるとメッセージを添え、試合開催の再考を求めてている。

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