映画館で「鬼滅の刃」盗撮 韓国籍の専門学校生逮捕 スマホで撮影か

上映中のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」を映画館で盗撮したとして、警視庁大塚署は21日までに、著作権法違反などの疑いで、東京都足立区、韓国籍の専門学校生シム・ジュンウ容疑者(24)を逮捕した。「盗撮していない」と否認している。 逮捕容疑は7月18日、新宿区の映画館で、スマートフォンで映画を盗撮して、配給元のアニプレックスなどの著作権を侵害した疑い。 署は7月30日、他人名義のクレジットカードで「鬼滅の刃」ではないアニメのブルーレイディスク(BD)約200枚(約130万円分)を購入したとして窃盗などの疑いでシム容疑者を逮捕。署によると、押収したスマホから映画を盗撮したとみられる約2時間35分の動画が見つかり捜査していた。7月18日は公開初日だった。 映画の盗撮防止は、上映前に劇場で流れる「NO MORE映画泥棒」のCMなどで呼びかけられている。2007年には映画の盗撮の防止に関する法律が施行され、違反すると10年以下の懲役、1000万円以下の罰金が科される。 今回の映画泥棒が発生したのは「鬼滅の刃」が国内外で人気となっている背景もあるとみられる。今作は公開3日で興行収入55億2000万円を突破し、日本で公開された映画史上でオープニング、初日、単日の3つの記録を更新。公開31日で257億8265万6600円を記録し、国内の歴代興収ランキングで「アナと雪の女王」(14年公開)の255億円を抜き4位となった。407億5000万円で歴代1位の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(20年)を超えるか注目されている。 世界的にも人気で、今作は今月中旬からアジア各国、9月から欧米での公開も予定されているが、既に盗撮した映像がインターネット上に出回る事態も起きている。7月25日には、今作の公式サイトやSNSで、日本語だけでなく英語や中国語で海外の人も分かるように違法性の説明や注意喚起が発信されていた。

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