カンボジアを拠点にした特殊詐欺事件で、愛知県警に逮捕された日本人29人が、現地で数人ごとのグループに分けられ、詐欺の結果を競わされていたとみられることがわかりました。 19歳から52歳までの男女29人は、警察官などになりすましてカンボジアからうその電話をかけ、東京都の男性(64)から現金をだまし取ろうとした疑いで、22日に送検されました。 捜査関係者によりますと、29人がいた拠点では「かけ子」が数人ごとのグループに分けられ、詐欺の結果を競わされていたとみられています。 グループ内ではメモやスマートフォンのメッセージ機能で詐欺の進捗状況を共有し、1日の活動終了時には互いの通話内容を聴いて反省点を出し合うなどしていたとみられます。 警察は、拠点内で組織的に詐欺行為が行われていたとみて実態解明を進めています。