今月20日に神戸市中央区のマンションで起きた女性刺殺事件を受け、神戸市は、市の防犯カメラを100台増やすことを決めた。増設にかかる費用など計6500万円の補正予算案を9月議会に提出する。 27日に開かれた市長定例会見で発表した。久元喜造市長は「事件当日、警察が捜査に使った画像の中には神戸市が提供した防犯カメラの画像もあった。神戸市のカメラだけでなくいろいろなところに設置されたカメラが結びついて、リレー捜査できた。防犯カメラが逮捕につながったことは間違いない」と述べ、三宮周辺を中心に100台の追加を決めたとした。 現在、市の防犯カメラは通学路や駅周辺などに約3000台置かれている。2025年度と2026年度に増設、計5400台とする方針だったが、事件を受けてさらに数が上乗せされた。 また、これまで県警からファクスで受けていた防犯カメラ映像の提供依頼についてシステムを改修し、警察照会の効率化・迅速化を図る。補正予算案では、カメラ増設に約5000万円、システム改修に約1500万円を計上する。