タクシー狙った「当たり屋」か 示談金をだまし取った疑いで男を逮捕

交通事故の被害にあったかのように装い、示談金名目で現金をだまし取ったとして、警視庁は、職業不詳の峯川裕樹容疑者(43)=東京都中央区=を詐欺容疑で逮捕し、28日に発表した。「弁護士が来るまで話せません」と認否を保留しているという。 四谷署によると、逮捕容疑は昨年10月31日午前3時すぎ、同新宿区新宿3丁目の区道で、60代男性が運転するタクシーが交差点を左折する際に、自転車に乗って故意に接触。運転手に「時間かかるしここで解決した方がよいでしょ。点数引かれるよりここで終わらせよう」などと言って、示談金として5千円をだまし取ったというもの。 この運転手から110番通報があり、「当たり屋」行為の疑いが発覚した。署は、防犯カメラやドライブレコーダーなどから、峯川容疑者が2011年以降に同様の手口を約100件繰り返していたとみている。大半は新宿区内で発生し、被害総額は29万3千円に上るという。(太田原奈都乃)

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