5年前のつきまとい事件で『罰金の略式命令』 谷本将志容疑者の事件に共通点「神戸・オートロック・EV」

神戸市中央区のマンションで女性が殺害された事件で、逮捕された谷本将志容疑者が、過去につきまとい事件を複数回起こしていたことが発覚。3年前の有罪判決に加え、5年前にも女性につきまとったとして罰金の略式命令を受けていたことがわかりました。 谷本将志容疑者は今月20日、神戸市中央区のマンションで24歳の女性の胸などをナイフで数回刺し、殺害した疑いがもたれています。 ■2022年 傷害罪などで有罪判決 裁判記録などによりますと、2022年に谷本容疑者は、路上で見かけて一方的に好意を抱いた神戸市内の20代女性につきまとって「共連れ」などで5回マンションに侵入したうえ、女性の首を絞めるなどしたとして逮捕。 この事件の判決では「住居侵入・傷害事件の翌日に謝って許してもらいたいと考えて被害者方へ赴こうとした経緯からしても、思考の歪みは顕著である。再犯が強く危惧されると言わざるを得ない」と、再犯の可能性が指摘されていました。 他方、判決では、「被害者は幸い重傷には至らなかったこと、本件を認め、再犯防止につとめると述べていることを考慮」とし、傷害やストーカー規制法違反などの罪で執行猶予付きの有罪判決となりました。 ■2020年 ストーカー規制法違反などで略式命令 さらにさかのぼると、谷本容疑者は5年前の2020年にも別の女性に対するストーカー規制法違反などの罪で、罰金の略式命令を受けていたことがわかりました。 裁判記録によると、9月9日頃から30日にかけて、女性に続いてオートロックのマンションに入り、エレベーターに同乗するなどつきまとい行為を4回行ったとして起訴され、12月にストーカー規制法違反罪などで、罰金の略式命令を受けています。 この時も犯罪の舞台は、「神戸市・オートロック・エレベーター」と共通点が見られます。 ■事件前日 数時間にわたって狙う女性探したか 今回、女性の勤務先近くの防犯カメラには、谷本容疑者とみられる男の姿が事件前日の午後4時ごろから8時ごろにかけて、少なくとも10回以上映っていました。 警察は事前の前日に、容疑者が数時間にわたって狙う女性を探していた疑いもあるとみて調べています。

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