(CNN) 米ワシントン州で発生した大規模な山火事で、消火活動中だった消防士2人が27日、米国へ不法入国したという理由で国境警備隊に逮捕された。 米税関・国境警備局(CBP)の発表によると、土地管理局による犯罪捜査の終結を受け、土地管理局と森林局が労働契約を解除させるため、国境警備局に応援を要請した。 同州北西部のオリンピック国有林で発生した森林火災では、これまでに3600ヘクタール以上が焼失している。 米国土安全保障省は、土地管理局が国境警備隊に対し、現場に出動している全人員の身元確認を要請したと発表。その結果、「2人が米国に不法滞在していることが判明した。1人は過去に国外退去命令を受けていた」としている。 CBPは、2人を逮捕してカナダとの国境近くにある施設に連行したことを確認した。 火災対応を担当する当局は28日、「国境警備隊の活動については認識している」との声明を発表し、「国境警備隊の活動は消火活動の妨げにはなっていない。消防隊の消火活動は進展している」とした。 ワシントン州のボブ・ファーガソン知事は、消防士の逮捕に「深い憂慮」を表明。「連邦機関に連絡を取って詳細を確認し、あの2人が今どこにいるのか、なぜ今、森林火災と戦っている消防士にまでトランプ政権の過酷な移民政策が及ぶのかを尋ねるよう指示した」としている。 ドナルド・トランプ政権は全米で移民の取り締まりを強化しており、トランプ大統領が今年1月に就任して以来の7カ月で約20万人が強制送還された。それでも政権が目標とする年間100万人には届いていない。