韓国特別検察が尹氏の妻を起訴 犯罪による収益1億円超か

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは29日、金氏を資本市場法違反や政治資金法違反、あっせん収賄などの罪で起訴したと明らかにした。 大統領経験者の配偶者が起訴されるのは初めて。大統領経験者と配偶者がそろって身柄を拘束された状態で裁判を受けるのも初めてとなる。尹氏は昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡り、内乱を首謀した罪などで起訴され、裁判を受けている。 金氏は2010~12年に輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の元会長らと共謀して同社の株価操作に関与し、8億1000万ウォン(約8600万円)相当の不当利益を得た疑いが持たれている。 また、22年の大統領選で政治ブローカーのミョン・テギュン氏から計2億7000万ウォン相当の世論調査を無償で提供された疑いや、「コンジン法師」と呼ばれる呪術師のチョン・ソンベ氏と共謀し、同年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部から教団に便宜を図る見返りにダイヤモンドのネックレスなど計8000万ウォン相当の金品を受け取った疑いもかけられている。 金氏が犯罪により得た収益は計10億3000万ウォンと算定され、特別検察官チームはこれらに対する追徴保全を請求した。追徴保全は犯罪で得た違法な資産を任意に処分できないように凍結する措置で、没収が原則だが不可能な場合はその金額分を追徴する。 今月12日に逮捕された金氏は5回の取り調べを受けたが、供述を拒否した。容疑を全面的に否認しており、裁判では無罪を主張するとみられる。 特別検察官チームは今後、複数の人物から高価な装身具などを受け取り、事業や人事で便宜を図った疑惑について捜査するため、金氏を追加で取り調べる見通しだ。 このほか、建設予定だったソウル近郊の京畿道河南市と楊平郡をつなぐ高速道路について金氏一家が保有する土地の近くが終点となるよう路線が変更された疑惑、楊平郡の土地開発に関して金氏の親族の会社が優遇された疑惑、大統領公邸の移転にあたり金氏が経営していた会社と取引のあった業者が工事を受注した疑惑なども捜査対象となっている。

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