不法残留状態のベトナム人をごみ収集員として働かせたなどとして、大阪府警生活環境課は1日、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、奈良県葛城市の人材派遣会社の実質的経営者、大橋龍二容疑者(39)ら3人を逮捕したと発表した。いずれも容疑を認めているという。 逮捕容疑は、共謀し、昨年12月~今年5月、在留資格を失ったり、ごみ収集の就労資格がなかったりする20~30代のベトナム人男性3人を大阪府八尾市の廃棄物収集運搬会社に出向させ、不法就労させたなどとしている。 同課によると、出向先の会社は八尾市からの委託を受けて一般ごみの収集を担っており、このベトナム人3人も家庭ごみを回収していた。3人はそれぞれ技能実習生として来日後、パン工場や鉄鋼会社などで働いていたが「給料が安い」などの理由で失踪していたという。