小田原市の環境部長の男が、市内で建設業を営む会社の当時の社長ら2人から便宜を図った見返りに商品券あわせて20万円分を受け取ったとして逮捕されました。 収賄の疑いで逮捕された小田原市役所の環境部長樋口肇容疑者58歳は、去年8月とことし2月の2回にわたり小田原市内で建設業などを営む会社の当時の社長と営業部長の男2人から下水道工事の早期施工などについて便宜を図った見返りに商品券あわせて20万円分を受け取った疑いが持たれています。 樋口容疑者はこの会社と10年来の付き合いがあったということで、商品券は環境部長室で営業部長から手渡されたとみられています。 樋口容疑者は社長から指示を受けた営業部長から会社が請け負っていた住宅新築工事をするには下水道の延伸が必要でその整備工事を早めてほしいという要望と社長の親族が購入した土地の近くにあるごみ集積場を移動させて欲しいという要望をうけ、小田原市の上下水道局長や環境事業センター長に働きかけを行ったということです。 その結果、最優先で下水道工事が行われたりごみ集積場の場所が変わったりしたということです。 県警は、当時の社長と営業部長の2人についても贈賄容疑で在宅で捜査を進めています。