【AFP=時事】イスラエルの国内治安機関シャバクは3日、イスラム組織ハマスによる極右イタマル・ベングビール国家治安相暗殺計画を阻止したと発表した。暗殺には「爆発物を搭載したドローン」が使われる予定だったという。 シャバクと軍との合同作戦でここ数週間のうちに、イスラエル占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のヘブロン地域で活動するハマス支部のメンバーらを逮捕した。 ヘブロン地域近くのイスラエル人入植地に住むベングビール氏はテレグラムへの投稿で、「私を暗殺しようとした一味を逮捕してくれた」としてシャバクに感謝の意を表し、容疑者らを刑務所で厳罰に処すと表明した。 イスラエルは、2023年10月のハマスによる攻撃をきっかけに、パレスチナ自治区ガザ地区で約2年にわたりハマスと戦闘を繰り広げている。 シャバクによると、容疑者らはトルコにいるハマス幹部の指示の下、ベングビール氏を標的とした攻撃を実行する意図を持って活動していた疑いがある。複数のドローンを購入し、爆発物を搭載して攻撃を実行する計画だったという。 ベングビール氏は、イスラエル史上最も右派的な政権の一つであるベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる連立政権の中でも、最も急進的な閣僚とみなされている。イスラエルによるヨルダン川西岸の併合を強く主張し、扇動的な発言を繰り返し、ガザ紛争終結のためのハマスとの合締結にも繰り返し反対してきた。 ベングビール氏暗殺計画は今回が初めてではない。同氏の事務所は2023年、イスラエル警察がベングビール氏暗殺を計画していたパレスチナ人を逮捕したと発表した。【翻訳編集】 AFPBB News