今年6月から9月にかけて、10歳未満の息子を縛ったり、柵に閉じ込めたりすることを繰り返していたとして、逮捕監禁の罪に問われた小県郡内の両親に、25日、懲役2年6か月の実刑判決が言い渡されました。 判決を受けたのは、小県郡内に住む34歳の無職の父親と28歳の工員の母親です。 起訴状などによりますと、2人は、6月下旬ごろから8月下旬ごろの間に、複数回にわたり、息子が夜寝る際に口を布テープでふさぎ、手足を縛るなどして拘束したとされます。 その後、9月上旬ごろには息子を布テープで拘束したうえで、ストーブ用の金属の柵に閉じ込めるなどした罪に問われていました。 裁判の中で、主に犯行の指示を出していたとされる父親は、「就寝時の息子の歯ぎしりなどで眠れず犯行に及んだ」と述べました。 また、母親は、「夫に日常的に怒鳴られるなどし、恐怖で逆らえなかった」として 犯行を行っていた状況が明らかになりました。 長野地方裁判所上田支部で開かれた判決公判で、川邊朝隆裁判官は、「行為をエスカレートさせており悪質」としました。 また、夫が「主導的な役割を果たしていたことは明らか」で、妻については、「夫に言われるがまま大部分を実行していて、夫の目の届かないところで、布テープを緩めることがあった事情を踏まえても、重要な役割を果たしたと言わざるを得ない」と認定。 その上で、「被害者を守るべき立場にありながら犯行に及んでおり、酌量の余地はない」などと指摘し、2人にそれぞれ懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。 弁護側は、控訴するかどうかは2人と相談して決めるとしています。