川崎“ストーカー殺人”一連の対応「不適切」 神奈川県警が検証結果を公表

川崎市で、ストーカー被害を訴えていた女性が殺害された事件で、神奈川県警は一連の対応を「不適切」だとする検証結果を公表しました。 この事件は、ストーカー被害を訴えていた岡崎彩咲陽さんが殺害され、元交際相手の白井秀征被告が逮捕・起訴されたものです。 神奈川県警は4日、一連の対応を「不適切」とする報告書を公表し、和田薫本部長が謝罪しました。 報告書では、去年12月に岡崎さんから9回通報があったにも関わらず、警察署内で共有されなかった点について「トラブルは終わったという先入観があり、危険性・切迫性を過小評価した」としました。 また、岡崎さんの遺体発見が行方不明のおよそ4か月後だったことについては、白井被告が任意の調べでストーカー行為を認めた去年12月26日には「強制捜査を見据えた捜査を開始すべきだった」と指摘しました。 背景として、警察の体制の形骸化などがあったとし、再発防止策として、司令塔の役割を担うポストや、ストーカー事案などの専従チームを新設するとしました。

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