渡邊圭祐と瀧本美織がW主演を務めるドラマ「財閥復讐~兄嫁になった元嫁へ~」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系/Lemino・TVerほか)の第6話「私の邪魔しないで」が、2月10日に放送された。不当な逮捕で意気消沈する由貴也(渡邊)と、次第に本性が表に出始めた絵理香(瀧本)。2人を演じる渡邊と瀧本が表現する“演技のコントラスト”が物語の苦々しさを彩った。(以下、ネタバレを含みます) ■元妻の策略で不当逮捕された由貴也 同ドラマは、テレ東とアミューズクリエイティブスタジオが共同制作した完全オリジナル漫画を実写化。欲しいもののためには手段を選ばない妻・絵理香に裏切られた“サレ夫”由貴也が、人生を懸けて一族に復讐(ふくしゅう)する痛快無比な復讐劇を描いた、不倫、復讐、財閥、貧富の差など怒濤(どとう)の展開がめじろ押しの、エッジの効いたリベンジエンターテインメントだ。 幼少期から由貴也に冷徹な態度で接してきた、伊勢財閥グループ会長であり由貴也の父・伊勢征一郎を渡辺いっけいが、征一郎の妻であり、愛人の息子である由貴也を目の敵として虐げてきた養母・伊勢響子を高岡早紀が演じる。 また、幼いころから由貴也を執拗にいじめてきた伊勢財閥の長男で、現在は伊勢グループ最大勢力企業のCEOを務め、絵理香と再婚する由貴也の兄・伊勢雅之役を武田航平が、幼少期から雅之と一緒に由貴也をいじめてきたいとこ・伊勢悟史役を猪塚が、由貴也の最大の理解者で、兄・雅之と政略結婚をした花歩役を宇垣美里が、伊勢財閥一族の問題に巻き込まれていく青年・佐竹玲央役を西垣匠が務める。 第6話では、絵理香の策略で不当に逮捕された由貴也の元に、伊勢家と蜜月な政治家・藤原信男(阪田マサノブ)が訪れ、「君は絶対に手を出してはいけない相手を怒らせてしまった」と告げる。敵の強大さをあらためて思い知らされた由貴也は、心が折れて意気消沈してしまい、支給される食事もとらなくなってしまう。 ■花歩の意識が回復…雅之と絵理香に殺人未遂の疑いが 雅之と絵理香は、思い通りに由貴也を退けることができたことに満足し、祝杯をあげる。そんな中、征一郎に呼び出された2人は、花歩の意識が回復したこと、花歩が「2人に殺されかけた」と訴えていることを知らされ、事の真偽を問われる。 言葉が出ない雅之に代わり「何もしていません」と堂々答える絵理香に背中を押され、雅之は「…俺たちは何もしていない」と声を絞り出す。そんな雅之に対し、征一郎は「分かった。例え彼女が今後何を言っても動じるな。いいか、どんなことがあっても、その言葉を覆すなよ」と鋭い眼光で念を押す。 後日、由貴也の面会にやってきた絵理香は、「こっちのことなんか忘れて、さっさと自分の人生を生きたらいいのに。もう関係ないんだから」と冷たく言い放ち、伊勢家に入るためだけに由貴也に近づいたことを打ち明ける。さらに、「もう、私の幸せの邪魔しないで。関わらないでほしい」と告げる。 ■絵理香、非難する雅之を一蹴「何か問題?」 絵理香が帰宅すると、雅之が「大丈夫かな。俺たち…」と弱気な言葉を口にする。すると、絵理香は「大丈夫なんじゃない。何かあった時にそういう顔しなければ」と皮肉り、「まだビクビクしてるの? いい加減腹くくったら?」とピシャリ。 さらにその晩、絵理香が雅之と花歩の写真を庭で焼いていると、雅之が「何やってるんだよ!」と非難する口調で迫る。だが、絵理香は全く動じず「どうして止めるの? 何か問題?」とにらみ、絵理香の怒気に雅之は目を伏せてしまう。 不当に逮捕され、警察をも動かすことのできる強大な敵に心が折れてしまった由貴也の弱々しさや自暴自棄になってしまう様子を演じた渡邊と、弱気な雅之からイニシアチブを取って強かな本性を表に出し始めた絵理香を演じる瀧本。目の光が失われた由貴也に対し、目がギラつき始めた絵理香という真逆の芝居を披露する2人が織り成す演技のコントラストに、物語はより苦々しさを濃くしていた。 SNSにも、「瀧本美織さんの絵理香、冷徹な策略家の表情がピッタリで、本当に怖さが伝わってきた!」「由貴也が無実を訴えながらも焦る演技がリアルで感情が伝わった!」「絵理香が日に日に本性現して強くなる」など、2人の演技に対する賛辞が寄せられている。 次回、第7話は2月17日(月)に放送。釈放された由貴也は、次の復讐として伊勢グループ創業150周年記念式典で数々の不正を暴露し、父・征一郎を破滅へと追い込もうともくろむ。 ◆文=原田健