歌手の橋幸夫さんが4日に亡くなりました。82歳でした。 「潮来笠」や吉永小百合さんとのデュエット曲「いつでも夢を」のほか、「恋のメキシカンロック」などヒット曲を世に送り出しました。 橋さんはデビューから3年後の1963年5月、金沢での歌謡ショーの最中に切りつけられる事件に見舞われました。 当時の放送原稿と映像です。※原稿は一部表現を修正しています。 ■当時のニュース放送原稿 金沢でのステージ中に… 金沢で開かれた歌謡ショーに出演中の歌手、橋幸夫さんが暴力団員に切りつけられ、2週間の怪我をするという事件が起きました。 きのうの夜、金沢市観光会館で開かれた「橋幸夫歌謡ショー」の3回目公演の最後を飾るフィナーレの時、突然舞台右そでの客席からサーベルを持った男が駆け上がり、橋さんに切りつけました。 橋さんはただちに市内西側町の石野外科病院に運ばれ手当を受けましたが、左手の手のひらや肘、背中などを切られ、全治2週間の怪我をしました。 またこの時止めに入った司会の晴乃ピーチク、パーチクさんほか1人も1週間から10日間の切り傷をうけ、手当を受けています。 犯人は現場で金沢中署の警官に逮捕されましたが、これは犯人が使ったサーベルです。 中署の調べでは、犯人は31才の男で、中署では殺人未遂の疑いで取り調べています。 昭和を彩り、平成、令和でも現役歌手として生涯を閉じるまで活躍した橋幸夫さん。その活躍の裏では、デビュー間もないころ、世間が大騒ぎをする出来事を経験していました。