不祥事で資金難の日本駆け込み寺 「子ども食堂」継続訴え募金 組織存続への理解も求める

東京・新宿の歌舞伎町で女性や子供ら社会的弱者から相談を受ける活動をしてきた公益社団法人「日本駆け込み寺」(新宿区)は6日、元役員の逮捕を巡って運営資金難に陥ったことを受けて子供らに食事を提供する「子ども食堂」の事業継続が困難になっているとして、街頭で募金活動を行った。組織の活動継続についても理解を求めた。 新宿駅西口の街頭で、ボランティアスタッフら約15人が参加。通行人らに「子ども食堂の継続を求める声が上がっている」「活動資金が不足している」と訴えた。 同団体では今年5月、元事務局長の男がコカイン所持で逮捕、起訴され、都や区が助成金の支給を相次ぎ停止。「運営難で組織の存続が困難な状態が続いている」(担当者)という。 街頭活動では、スタッフらが日本語と英語で通行人らに「子供1人につき500円で1食提供できる」と呼びかけ、約2時間で4万3673円を集めた。子ども食堂を約4回、開催できる金額だという。 活動に参加した代表理事の清水葵さんは、「(通行人からは)事件への批判を受けることを覚悟していたが、応援する声をたくさんいただいた。活動への理解を広め、子供たちに手を差し伸べていきたい」と話した。

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