参政党、8月の妨害行為は22件 逮捕案件も報じられず 神谷代表「メディアも問題では」

参政党の神谷宗幣代表は8日の記者会見で、党の政治活動に対して8月に22件の妨害行為が確認されたと明らかにした。止めに入った党員が暴行され、警察が逮捕する事件もあったというが、報じられていないとして、神谷氏は「放置しているメディアも問題ではないか。ほかの政党にもこれでいいのか問いたい」と問題視した。 ■トラメガ、スモーク、日の丸に✕ 同党によると、街頭演説で6件、イベント会場で16件の妨害行為が確認された。メガホンで大音量を出したり、スモーク(煙)を出したり、日の丸にバツ印を付けた旗も掲げられたという。8月31日には堺市の公共施設で開いた集会に共産党支持者が駆けつけ、「差別政党」だとして市側に会場を貸し出した理由を説明するよう求める事態も起きている。 神谷氏は「常軌を逸した妨害行為」と指摘し、「国民同士が暴力で政治的に争うことに発展しかねない」と語った。政治団体「つばさの党」が立件された令和6年4月の衆院東京15区補選を巡る選挙妨害事件を挙げ、神谷氏は「場所によってはそれよりもひどい妨害行為が行われている」とも訴えた。 「政策や言論が気に食わないのなら、言論でやるべきだ。有形力の行使、騒音で邪魔して、それが正しい抗議だというのは間違っている」と強調した。 ■「外国人差別はダメだ」 妨害行為をする多くの抗議者が、参政党が7月の参院選で「日本人ファースト」の標語を掲げたことなどに対し、「外国人ヘイト」「外国人差別」と非難している。 神谷氏は「繰り返し言っているが、外国人差別はダメだ。外国人に対するヘイト発言も党として全く容認しない」と述べ、「国の『移民』政策、人口政策、労働政策に問題があるといっている。外国人との協力関係はつくっていく。それを『ヘイトだ』とたたくのは卑怯(ひきょう)だ」と語った。 一連の妨害行為について党は映像で記録しているといい、今後、公開する考えも示した。(奥原慎平)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加