「疲れた」逃亡先から警視庁に連絡、詐欺かけ子Gトップか 男を逮捕

高齢者から現金をだまし取ったとして、警視庁は、住居・職業不詳の蓮見晋平容疑者(42)を電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕し、9日に発表した。蓮見容疑者は2022年から海外に逃亡していたが、今年8月末に「疲れたので帰りたい」と警視庁に連絡してきたという。 暴力団対策課によると、蓮見容疑者は他の者と共謀して22年5月14日、茨城県内の市役所職員などを名乗って介護保険料の還付金を受け取れると県内の女性(当時68)にうそを言い、約50万円を振り込ませるなどした疑いがある。黙秘しているという。 蓮見容疑者は、特殊詐欺のかけ子グループのトップ。ほかのメンバーが逮捕された22年からベトナムやタイに滞在していたが、今年8月末に「疲れたので帰りたい」と警視庁に電話したという。今月8日に帰国し、逮捕された。 警視庁は、このグループなどが22年3~6月、高齢女性の名簿をもとに電話をかけ、30都道府県の118人から約1億円をだまし取ったとみている。(三井新)

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