マネロンGの男を特殊詐欺容疑で再逮捕 複数の犯罪Gの収益を管理か

有料動画サイトの未納料金があるとうそを言って現金をだまし取ったとして、警視庁と愛知県警の合同捜査本部は10日、職業不詳樋口拓也容疑者(37)=大阪府豊中市=を詐欺容疑で再逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 捜査本部は、樋口容疑者が複数の犯罪グループのマネーロンダリング(資金洗浄)を請け負っていたとみている。これまでに、約7億円の特殊詐欺の被害金が暗号資産に換えられ、樋口容疑者が管理する暗号資産口座に流れている疑いが浮上しており、捜査本部はこれら被害の全てについて立件を目指している。 捜査関係者によると、逮捕容疑は他の者と共謀して2023年3~6月ごろ、通信事業会社などをかたって、群馬など5県の50~80代の男女6人に「サイトの未納料金がある」とうそを言い、計約9千万円をだまし取ったというもの。(三井新) ■広域強盗事件の被害金もマネロンか 犯罪グループが詐欺や窃盗などで得た現金は、暗号資産への交換などを繰り返して犯罪収益とわからないようにマネーロンダリング(資金洗浄)され、指示役らへと渡っていく。合同捜査本部は、樋口拓也容疑者(37)が資金洗浄役として様々なグループとつながっていたとみており、その中にはフィリピンから広域強盗事件を指示した「ルフィ」などと名乗る男らのグループもいた可能性があるという。

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