抜き打ち薬物検査も…清水尋也容疑者“入手先”供述拒否で所属事務所・松田美由紀社長への“風当たり”

「どこで買ったかは言えません」 麻薬取締法違反(共同所持)容疑で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)は警察の調べに、そう供述しているという。 同容疑者が逮捕されたのは9月3日。早朝、東京・杉並区の自宅を警視庁が家宅捜索し、7月に大麻成分を含む植物片を所持したとして、同居する20代女性とともに逮捕された。 捜索で押収された植物片や吸引器具に関しては、4日に同法違反で再逮捕されている。 清水容疑者は調べに 「大麻を持っていたことは間違いない」 と容疑を認めているという。 ’19年9月~12月の米国留学中に大麻を覚え 「稼ぎが増えた24歳くらいから吸う量が多くなった」 「今年に入り月に数回吸っていた」 と供述。逮捕数時間前にも自宅で吸引していたことが明らかになった。薬物事犯に詳しい人物は 「かなりの常習性がある。本人も(警察に)マークされてもおかしくないことは承知していたはずだが、それでもやめられない。医療施設で適切な措置を受けたほうがいい」 と語る。 同容疑者は’12年に俳優デビューし、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(’15年)や『ちはやふる 上の句/下の句』(’16年)、『東京リベンジャーズ』シリーズ(’21~’23年)などの話題作に出演。186センチの長身を活かしモデルとしても活躍していた。 「本当にもったいない。誰かプライベートで相談相手になる人はいなかったのか」 そうこぼすのは映画関係者だ。 逮捕を受け、清水容疑者の所属事務所「オフィス作」は 〈弊社も今回の件を今朝のニュース速報で初めて知り、大変困惑しております〉 とした上で 〈弊社では報道以上の情報を把握できておりません。これより弁護士を通して事実確認を進めてまいります〉 と答えるのがやっと。同社の社長は故・松田優作さんの妻・松田美由紀氏で、息子の龍平や翔太らも所属。清水容疑者は当初、別事務所に在籍していたが、’17年にオフィス作に移籍した。 幼い頃に両親が離婚し、母親が早世している清水容疑者にとって、美由紀社長は“親代わり”のハズだったが……。 ◆ある芸能事務所は薬物の抜き打ち検査を実施 清水容疑者は大麻の入手ルートについては、冒頭のとおり、証言を拒否している。これに芸能プロ関係者は 「誰かをかばっているのか、それとも話せば自身にリスクが生じるのか。理由ははっきりしないが、起訴となった場合、司法から『反省していない』と判断される可能性がある。美由紀社長としても『捜査に全面協力していきます』と声高には言いづらい。おたくの俳優が捜査に協力していないわけですから」 と指摘する。 タレント・俳優に対する事務所の教育方針は千差万別で、プライベートまで介入し、社会常識をみっちり教えるところもあれば、私生活は切り離して考える事務所もある。中にはタレントや俳優の“個性”を尊重し、仕事面でもとやかく言わない方針のところもある。 「そこへいくと『オフィス作』は昔から“緩め”でしたね。ほかの所属タレントさんですが、撮影現場でダダをこねた話なんかよく聞きました。清水容疑者の逮捕はともかく、入手ルートを明かさないというのは理解できません。事務所に対しては同情もありますが、一方で『どういう教育しているんだ!?』という声が業界内にあるのも事実ですね」(中堅事務所マネジャー) 清水容疑者の逮捕を受け、芸能界では身体検査の重要性が再注目されている。所属タレントに対し、抜き打ちの薬物検査を模索するプロダクションもあるという。 「過去に某事務所が抜き打ちの薬物検査をしたところ、いろいろ理由をつけてバックレた俳優が2名ほどいた。1人はその後、クスリで捕まっていた。リスク管理の点で抜き打ち検査は効果がある。芸能界が“薬物汚染されている”というレッテルを剥がすためにも、大切なことだと思いますね」 とはスポーツ紙芸能担当記者だ。 9月7日に放送された『19番目のカルテ』(TBS系)の最終回は、急遽、清水容疑者の出演部分をカットして放送。また9月29日から放送予定のNHK朝ドラ『ばけばけ』にも出演する予定だったが、降板が決定し代役を立てての撮り直しになるという。 仕事面でも大きな影響が出ているが、そこで清水容疑者が所属する「オフィス作」に契約破棄の可能性やテレビ局などからの賠償金請求の有無について質問したが、期限までに回答は得られなかった。 定期的に逮捕者が出る芸能界、薬物浄化が急がれる――。

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