【関西大学ラグビー 14日開幕】天理大SO上ノ坊駿介 感謝の思いを胸に連覇を目指す

ムロオ関西大学ラグビーAリーグはあす14日に開幕する。今季は本命不在で拮抗(きっこう)した戦いが予想される中、関西制覇や大学選手権出場を目標に掲げる8大学のキーマンをピックアップした。 【天理大】不祥事に揺れた天理大が再出発を図る。6月に当時の部員2人が大麻所持などの麻薬取締法違反の疑いで逮捕。7月末まで活動を停止した。5季前に大学日本一に導いた小松節夫監督は職務停止3カ月で、リーグ開幕直前まで指導から外れた。昨季王者として挑む今季は創部100周年の節目。共同主将を務めるSO上ノ坊駿介(4年=石見智翠館)は感謝の思いを口にした。 「この大会に出場できる感謝の気持ちを持って、一試合一試合全力を出し切っていこうと思っています」 連覇が懸かる今季。その道のりは険しい。全体練習再開は8月1日から。例年なら7月にある追い込み期間がずれ、フィットネスの部分から急ピッチで調整してきた。夏の菅平合宿は明大、帝京大、早大に連敗。失った時間を取り戻すために課題の分析と修正に励み、東海大に勝利して合宿を締めくくった。 上ノ坊自身は今春にU23日本代表に選出され、指揮を執った日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチの教えを受けた。心に残ったのが「ゴールドエフォート」という言葉。「アクションが終わった後にすぐ次のアクションに向かう」ことを意味し、その回数を求められた。「しんどい時にどれだけ走れるかを学びました」。ランスキルに優れた司令塔は、代表の経験もチームに還元する。 ◇上ノ坊 駿介(うえのぼう・しゅんすけ)2003年(平15)9月29日生まれ、兵庫県出身の21歳。4歳から三田RCでラグビーを始める。石見智翠館では冬の花園大会に2度出場。大学1年秋に右脛骨(けいこつ)骨折で手術を受け、リハビリ時に両足の指を強化。50メートル走6秒1。1メートル82、88キロ。SO/FB。

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