「事件に関与しているので、兵庫県警に出頭してもらう必要がある」などといったうその電話から、高知県南国市の40代男性が21万円をだまし取られていたことが分かりました。 高知県警によりますと10月7日午後3時45分ごろ、南国市に住む40代男性の携帯電話に兵庫県警捜査二課のミツイと名乗る男から男性の苗字を名指しした上で、「あなたの口座に被害者のお金が振り込まれている」「事件に関与しているので、兵庫県警に出頭してもらう必要がある」などと電話がありました。 男性が心当たりがないことを伝えると「個人情報が漏れた可能性がある」「電話で捜査に協力することもできる」などと言われ、男性が過去に住んでいた場所についても言及されたといいます。 男性が「電話で捜査に協力する」ことを伝えると、担当の捜査員をかたる女に電話を替わり、「協力すれば拘留されずにすむ」「今からいう数字でアカウントを検索してください」などと言われ、LINEのビデオ通話で連絡を取るようになったということです。 その後、男性は捜査員をかたる女から保有する金融機関の口座や預金などを聞かれ、「犯罪に加担していないか証明のため、指定口座にお金を振り込んでもらう必要がある」などと言われ、指定された口座に21万円を送金し、だまし取られました。 今年、高知県内で起きた特殊詐欺による被害はこれで49件となり、被害総額はおよそ1億9451万円に上っています。高知県警は「電話で警察が逮捕をほのめかすことはない」と注意を呼び掛けています。