【AFP=時事】自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャは14日、マドリードでの大規模な親パレスチナ抗議活動のため、最終第21ステージ(アラルパルド~マドリード、111.6キロメートル)が中止になった。総合優勝はチーム・ビスマ・リースアバイクのヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)が飾った。 抗議者たちは、グランツール(三大ツール)にイスラエル・プレミアテックが出場することに反対の声を上げ、警察の制止を振り切ってコースに侵入。選手たちが周回する予定だったグラン・ビアでは、バリケードを倒して押し入った抗議者たちが、イスラエルへのボイコットを求めて声を上げた。 これを受けて大会主催者は、最終ステージを中止せざるを得なくなった。 マドリード州中央政府代表の報道官はAFPに対し、抗議活動には約10万人が参加し、2人が逮捕されたと述べた。 イスラエルとイスラム組織ハマスの間の紛争に対する親パレスチナ派の抗議活動により、3週間にわたって行われた大会は幾度も妨害されていた。これまでにいくつかのステージでは距離が短縮され、コースへの乱入がクラッシュを引き起こす事態も発生した。 フィニッシュ地点まで約56キロで選手たちはレースをストップし、大会は打ち切りとなった。前日の第20ステージまでを終えて、総合首位の証しであるマイヨ・ロホ(レッドジャージー)を着用していたヴィンゲゴーが、大会制覇を遂げている。【翻訳編集】 AFPBB News