警察官を名乗る男からのニセ電話を信じこみ、SNSでニセの逮捕状を見せられた福岡県大野城市の69歳の男性が現金2267万円をだまし取られていたことがわかりました。 警察は犯行に使われたニセの逮捕状の画像を公開し、注意を呼びかけています。 春日警察署によりますと8月31日、大野城市の無職の男性(69)の携帯電話に警視庁の警察官を名乗る男から着信があり「あなたの口座がマネーロンダリングに使用されている」などと言われました。 男性はその後、SNSに誘導されてメッセージやビデオ通話で連絡を取り合い、検事を名乗る男から「あなたが今回の事件に関わっていないことを証明するために、あなたの口座に事件で使用されたお金が入っていないか確認する。今ある資産を全て送ってほしい」などと言われ「逮捕状」を見せられました。 警察が公開したニセの逮捕状には「緊急逮捕」とあり、「被疑者の氏名・年齢・住居」のほか「罪名」として「犯罪収益移転防止法違反」などと記されています。 これらを信じた男性は9月10日から17日にかけて3回にわたり、指定口座に現金合計2267万円を振り込んでだまし取られたということです。