バンクシー新作はイギリス裁判所に登場 ガザめぐる情勢への抗議メッセージ? 攻撃激化…ガザ市の全住民に退避命令【news23】

プラカードを持った人を襲う裁判官。イギリス・ロンドンにバンクシーの新たな作品が登場しました。この絵が描かれる直前には、ある抗議デモが起きていました。絵に込められたメッセージとは? ■バンクシーの新作 裁判所になぜ? ロンドンの街角にスマホをかざす人たちが集まっていました。目当ては、壁に描かれた絵です。 伝統的な白いかつらをつけ、木づちをふりかざし襲いかかるのは裁判官。地面に横たわる人が掲げるプラカードには、血しぶきが飛び散っています。 イギリスの覆面ストリートアーティスト・バンクシーは8日、裁判所の壁に新作を発表しました。ところが… 記者 「バンクシーが新作を発表してからわずか2時間半ですが、裁判所の前には警備員が立ち、壁はすでに覆われてしまっています」 このロンドンでの騒動は、先週末に起こった出来事と関係しているかもしれません。 デモ参加者 「ロンドン警視庁、恥を知れ」 「お前たちは虐殺を手助けしている」 参加者の怒りの矛先が向いたのはイギリス政府です。 パレスチナ自治区ガザ情勢をめぐり、イスラエルに抗議する団体の活動が禁止されました。そのことに反対するデモで890人が逮捕されたのです。 バンクシーの作品には、デモ摘発への抗議の意味も込められているのでしょうか。 ロンドン市民 「平和的なデモの参加者800人以上が逮捕された直後の作品ですから、偶然とは思えません」 「これは強力なアートによる社会運動です」 ■「どこに居ても恐ろしい」攻撃前には退避命令も… ガザへの攻撃は、一向にやみません。 イスラエル軍は連日、ガザ市の高層ビルを標的とした攻撃を実施しています。攻撃の前には避難するよう知らせるビラが撒かれましたが、ビラには退避場所として、ガザ市から、はるか南が記されていました。 ガザ市民 「一体どこへ行けと?南部はもう満員だ。住める場所がなくて北部に引き返す人もいる。南部の広さを知っているのか」 「どうすればいいのか。ここに留まるべきか、離れるべきか。迷っている。どこに居ても恐ろしい」

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