尹前大統領の妻 きょう初公判=法廷での姿公開へ

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地裁は24日午後、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏の初公判を開く。金被告は輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の元会長らと共謀して同社の株価操作に関与したほか、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側から教団に便宜を図る見返りに金品を受け取ったなどとして資本市場法違反や政治資金法違反、あっせん収賄の罪に問われている。 韓国大統領経験者の配偶者として初めて逮捕、起訴された金被告は、内乱首謀罪などの罪に問われた夫に続いて刑事裁判を受けることになった。 裁判所は報道機関による法廷の撮影を許可しており、被告人席に座る金被告の姿が写真や映像で公開される予定だ。ただ、撮影は開廷前のみ可能で、開廷中は撮影できない。 金被告は、2010~12年にドイツ・モーターズの元会長らと共謀して同社の株価操作に関与し、8億1000万ウォン(約8600万円)相当の不当利益を得た罪に問われている。 また、22年の大統領選で政治ブローカーのミョン・テギュン氏から計2億7000万ウォン相当の世論調査を無償で提供された罪や、呪術師のチョン・ソンベ氏と共謀し、同年に旧統一教会の元幹部から教団に便宜を図る見返りにダイヤモンドのネックレスなど計8000万ウォン相当の金品を受け取った罪にも問われている。 金被告が犯罪により得た収益は計10億3000万ウォンと算定され、特別検察官チームはこれらに対する追徴保全を請求している。追徴保全は犯罪で得た違法な資産を任意に処分できないように凍結する措置で、没収が原則だが不可能な場合はその金額分を追徴する。

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