不正に手に入れた他人のクレジットカード情報が登録されたスマートフォンを使い、宇都宮市内の郵便局で切手を不正に購入したとして、栃木県警は13日、詐欺などの疑いでベトナム国籍の29歳の男を逮捕しました。 警察はこの男を匿名・流動型犯罪グループ=「トクリュウ」の指示役とみて調べを進めています。 詐欺と組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、ベトナム国籍で東京都北区に住む中古品販売店経営のブイ・タン・フィ容疑者29歳です。 警察によりますとブイ容疑者は、2024年9月2日、宇都宮市内の郵便局で仲間らと共謀して、あらかじめ不正に手に入れた他人名義のクレジットカード情報が登録されたスマートフォンのタッチ決済機能を使って、合わせて4万円分の普通切手を不正に購入した疑いが持たれています。 ブイ容疑者は調べに対し「切手をだまし取ったりはしていない」と容疑を否認しているということです。 警察は匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」による犯行とみて捜査を進め、これまでにブイ容疑者を含むベトナム国籍の男女5人を逮捕していて、ブイ容疑者は全体の指示役と見られています。 またブイ容疑者の手荷物からは、犯行に使ったとみられるスマートフォン17台などが見つかり押収されたということです。 警察で余罪などを捜査しています。