22歳元職員を逮捕 埼玉老人ホーム女性2人死亡 4階に人の姿…救急隊員が“心肺蘇生” 住民が緊迫の現場を撮影

埼玉県の老人ホームで入所者の女性2人が死亡した事件で、22歳の元職員の男が逮捕されました。 事件の詳細が徐々に明らかになってきました。 消防車や救急車など複数の車両が止まったグレーの建物。 15日朝、高齢女性2人が頭から血を流した状態で倒れ、その後死亡した埼玉・鶴ヶ島市の老人ホームです。 この事件で警察に身柄を確保された20代の元職員の男が逮捕され、殺害をほのめかす供述をしていることが分かりました。 現場となったのは東武東上線若葉駅から直線で200メートルほどの場所にある、介護付き老人ホーム「若葉ナーシングホーム」です。 15日午前5時前、施設の職員から「女性2人が血を流している」との110番通報が寄せられました。 警察によりますと、被害に遭ったのは入所する女性で80代から90代の2人。 それぞれ4階と5階にある自分の部屋のベッドであおむけになり、頭などから血を流した状態で倒れていたということです。 事件発覚直後とみられる映像を見ると、現場とみられる4階のひと部屋だけに明かりがつき、人の姿が確認できます。 それから約数分後、救急隊員がストレッチャーを使い被害者らしき人物を運び出しました。 この様子を目にした女性は、緊急車両のサイレンで異変に気付き撮影を始めたと話します。 近隣住民: 台数が多かったので「ちょっとただ事じゃないな」と思って、パッとカーテンを開いたら心肺蘇生っていうんですか、しているのが見えた。 被害に遭った2人の女性はいずれも意識がない状態で病院に搬送されその後、死亡が確認されました。 住宅街にある老人ホームで起きた事件を受け、付近の住民からは「びっくりしました。ここには前知り合いの人が住んでた。評判は良いと思います。私も82歳だし遅く帰るから怖くなりましたね」と驚きと不安の声が聞かれました。 事件発生後とみられる時間帯に施設の防犯カメラが捉えていたのは、フードのようなものをかぶって立ち去ったマスク姿の不審な人物。 警察はこの人物の行方を追い、事件発覚から数時間後、現場から250メートルほど離れた路上で元職員である20代の男の身柄を確保したのです。 確保現場を目撃したとみられる住民は「電信柱あるでしょそこに。そのちょっと前に鑑識の方が10人以上は、10人はいた。私服の刑事さんらしい人がそばにいました」と話しました。 男は身柄を確保された際、フードやマスクはしておらず凶器も所持していなかったということです。 そして先ほど、殺人の疑いで無職の木村斗哉容疑者(22)が逮捕されました。

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